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豊泉家
認知症ケアに対する思い

豊泉家の認知症ケア

これまでのライフスタイルや出来事などの記憶が次第に失っていく。
これまでできていたことが次第にできなくなる。
その恐怖は私たちには計り知れないものがあります。
そのような認知症状を有しても、なお懸命に生きようとする姿がある。
箸を持つことを忘れても、生きるために食べることは忘れない。
ベッドで眠ることを忘れても、自ら安心できる場所を探して眠りにつく。
このように、人は「生きるための本能」が最後の最後まで残っています。
私たちは、今のありのままを受け入れ、それが決して私たちの培ってきた
文化や生活スタイルと違っていても、それを否定せず、最後の最後まで
残った「生きるための本能」を支援するために肯定し続ける。
これが豊泉家の認知症ケアです。

認知症パラダイスの実現に向けて

認知症を有する人が否定されずありのままの自分が受け入れられ表現できる場所
人間としての尊厳が守られ、安心して暮らせる場所
認知症を有しても自己有用感が持てる場所
認知症を有する人もそれを支える人も幸せでいられる場所
自分や家族が認知症になったら生活したいと心から思える場所
そんな家を そんなコミュニティを そんなパラダイスを 
本気で創造したいと私たち豊泉家は考えています。

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自立と自由の家
「アシステッドリビングホーム」

という考え方のもと誕生した
豊泉家の「認知症ケアメソッド」

アシステッド
リビングホームとは

豊泉家の誕生の発端は、1990年に田中成和(豊泉家グループ会長)が米国メリーランド州フレデリックにて、米国サンライズ社と共同で米国人のリタイアメントホームとしてアシステッドリビングホームを開発したことにあります。それは、50~100人 ほどの高齢者が一つ屋根の下で個々に合ったアシストを受けながら自由に暮らすという形態です。田中は、自立と自由をなによりも重要視する米国の考え方や、ホームを大邸宅と捉え、そこで生まれるコミュニティの機能を積極的に活用しホームを運営する姿勢に感銘を受け、1995年に「自立と自由の家」というコンセプトのもと、豊泉家を立ち上げたのです。

その人が今「できること」を大切にしたアシストがあること(自立支援)
自らが決定して自らの生活スタイルを共に創り上げていけること(選択の自由)
そんな生活を可能とするのが日本初のアシステッドリビングホームである豊泉家です。

アシステッドリビングホーム
お約束10カ条

アシステッドリビングホームの考え方を私たちが具現化し、同時に入居者やその家族にも私たちの理念や姿勢を知ってもらうために、米国法人サンライズ社と共同開発した当時の基本的考え方を示した、SUNRIZE MISSION STATEMENTをベースに、豊泉家では以下の「アシステッドリビングホーム お約束10カ条」を発表しています。
ご利用者の尊厳と主体性を守るための10のお約束です。フェローだけでなく、ご利用者・ご家族とも共有し、「自立と自由の家」の創造に努めます。

1.あなたの価値観を大切にし、
寄り添ったケアに尽力します。

そのために私たちは、あなたが満足を得ることができる演出を行い、心地よいと感じる生活スタイルに必要なアシストを行います。

1.あなたの自立の促進に努め、
思いを尊重します。

そのために私たちは、あなたのできることを大切にし、強みを生かした支援をします。

1.あなたの尊厳が維持されるよう
支えます。

そのために私たちは、あなたの考えに対して私たちの視点で判断せず、共につくり上げていく関わり合いを常に持ちます。

1.あなたの個性を
大切にします。

そのために私たちは、あなたが望む考え方とその生活がつながるように支えます。

1.あなたの生活を豊かにする選択肢の幅を広げ、自由度を高めます。

そのために私たちは、あなたが自らの生活を決定できるための多彩なメニューを用意します。

1.あなたのプライバシーを守ります。

そのために私たちは、あなたの情報を守るだけではなく、知られたくないことをあえて知ろうとしません。

1.あなたの精神的な安寧を育みます。

そのために私たちは、あなたが生きていくうえで表現できる感情(喜びや悲しみ、怒りなど)を惜しみなく発揮できるよう気持ちに共感します。

1.あなたが安心して暮らせる家を
共につくります。

そのために私たちは、あなたのことを大切に思う家族や知人の来訪を心から温かくお迎えします。

1.あなたの心身の状況に応じた健康で
快適な生活が
送れるよう支援します。

そのために私たちは、あなたの健体康心を支え、たとえ障がいを有してもあなたが心地よいと感じていた生活を継続できる環境を整備します。

1.あなたにとって
アシステッドリビングホームが
新たなコミュニティと
なれるよう信頼関係の構築に
努めます。

そのために私たちは、アシステッドリビングホームが特別な場所ではなく、あなたの大切なコミュニティとして、あなたとフェローが上下関係なく対等な関係で役割が持てるように支援します。

豊泉家
の認知症ケアメソッド

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16年間の研究と
現場での実践の結論

豊泉家では「フェローの質こそがサービスの質」と考え、チームケアを行う中では
「チームの質こそがサービスの質を決める」と考えており、こうした考えから
豊泉家が掲げているのが「フェロー第一主義」です。
フェローが相互に尊重し合い、高め合えるからこそ、その先にいる入居者の方
たちを大切にできる。「フェロー第一主義」にはそうした思いが込められています。
そしてまた、介護の世界において、介護職員の地位向上のためにも、
フェローの知識・経験をより高いものにしていきたいと考えております。
その上で大切なのが、教育・研修です。
アシステッドリビングホームの考え方、介護サービスの質は「人」で決まる
という信念のもと
でのフェロー教育、トライアル・アンド・エラーの精神…。
こうした様々な基盤のもと、教育・研修の一環としてそれぞれの現場でR&D
(研究開発)を行い、一年に一度各現場のフェローが集結して研究成果を発表する大会を
実施しています。
2005年からスタートし、今年で16年目になるこのR&Dでの研究開発を通じて、
「ロジカルケア(事実受容支援)」と「ラテラルケア(現実肯定支援)という革新的なメソッドを生み出したのです。

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豊泉家の「認知症ケア」
基本的な考え方

認知症ケアを行う上で「認知症を有するご利用者は記憶の継続性に欠ける事が多い為、今この一瞬を活きている」という事を理解し、大切にしなければなりません。その一瞬一瞬をどう穏やかに普通の生活を過ごして頂くのかということを意識しながら援助する事が求められるのです。認知症ケアを行う時の基本は「こうするべき」という固定概念から入るのではなく、その人を知る事から始めなければなりません。又、フェローはいつも笑顔を心掛け、楽しい時を過ごせるよう意識をし、そして前向きでいることが、認知症の方が幸せな生活を送る上での大切な要素となるのです。
「認知症」に関する深い理解と関心を持ち、「当り前の生活」を実現する為にフェローはご利用者や家族と向き合い、話し合うことから認知症の自立支援の第一歩となるのではないでしょうか。そして、今や取り上げられたり、喪失しかけている家事や掃除などの役割を再度担って頂く事も大切な事項であります。又、フェローと共に一緒に楽しく有意義な時間を過ごして頂けるよう支援しなければなりません。何も出来なくなっているように見える姿もフェローや家族のちょっとしたサポートがあれば意外と出来る事も多くなるのではないでしょうか。
ご利用者に自信を持ってもらう。そして、あきらめず共に取り組んでいく姿勢が大事なのです。

自立支援に向けての認知症ケア
11ポイント ~

2つの新メソッド
「ロジカルケア」
「ラテラルケア」

ロジカルケアとは
(事実受容支援)

認知症により今現在の状況がわからなくなって混乱している入居者に対し、介護スタッフが「事実」を伝え、入居者自らが「事実」を受け入れることができるよう支援するものです。

ロジカルケアの事例

看板の設置
~状況が把握できるようになった

森山富江(仮名)さん(90歳女性)
豊泉家における認知症の進行段階5

豊泉家では、入居者にできる限り衛生的な環境で過ごしていただくために、ダイニングや共用スペースの清掃を毎日定期的に行っています。
しかし、森山さんはダイニングなどを清掃していても、それが理解できず、清掃中のダイニングに入ってきて席に座ってしまうことが頻繁にありました。
そしてそのたびにスタッフから「少し待ってくださいね」と声をかけられたり、他の入居者から注意されたりするため、森山さん自身にストレスがかかっている状態であると推察されました。
森山さんは言葉の認識がうまくできませんが、日中活動で習字をしていることから文字の認識はできるのではないか?と考え、ダイニングの前に「清掃中」の看板を設置して理解を促すようにしたところ、見事に掃除中であることを理解し、ダイニングに入らなくなりました。
スタッフから制止されたり、他の入居者から注意されたりすることがなくなり、森山さんのストレスも軽減されたのでしょう。最近は、役割や興味があることも増え、意欲も向上し、なにより表情が明るくなりました。

清掃中の看板
ピクトグラムや道順、
メッセージカード、
卓上カレンダー
お手洗いの写真 洗濯のお願いする図の写真 カレンダーの写真 部屋の誘導する図の写真

ラテラルケアとは(現実肯定支援)

本人が理解している世界を「現実」として捉えており、今現在の事実を理解できない入居者に対して行います。介護スタッフは入居者が理解している「現実」を否定するのではなく、スタッフ側がその「現実」にチャンネルを合わせ、その人の「現実」を肯定しながら支援をします。

ラテラルケアの事例

歩く願望を支援
~1日4万歩の小野寺さん

小野寺貴志(仮名)さん(67歳男性)
豊泉家における認知症の進行段階6

入居早々、小野寺さんの徘徊が始まりました。私たちは朝から晩までフロア内を徘徊する小野寺さんを詳しく観察しました。すると、多くの人は徘徊しているときは眉間にしわを寄せて険しい表情になるのですが、小野寺さんの表情は穏やかなままです。まるで散歩を楽しむかのように徘徊しています。
徘徊を止められたときの小野寺さんは怪訝な顔をされていて、徘徊を止められるほうがストレスになるのでしょう。
徘徊しているときに、小野寺さんがどういう「現実」を生きているのかまではわかりませんでしたが、私たちは小野寺さんの「歩く」願望を肯定し、好きなだけ歩いてもらうことにしました。
また、小野寺さんはよく「お腹がすいた」をスタッフに訴えることがありました。最初は認知症によって食べたことを忘れているのだろうと考え「先ほど食べましたよ」と事実を伝えながら飴などを舐めてもらうようにしていましたが、それでも空腹を訴え続けます。
もしかしたら運動量が多いのだろうか…そう考えて小野寺さんに万歩計をつけてみたところ、多いときで1日4万歩もあるいていることがわかったのです。
それでは高齢者向けにつくった1600キロカロリーの食事では足りるはずがありません。さっそく栄養士と相談し、ご飯を大盛りにしたり、牛乳を追加したりと、小野寺さんの「歩く」願望を食の面からも支援することにしました。
このような事例の場合、従来の認知症ケアでは「どのように徘徊を減らすか」「徘徊の理由は何か」などが主要なテーマとなるでしょう。
しかし私たちは穏やかな表情で機嫌よく徘徊しているのであれば歩いてもらおう。そして思う存分歩けるように食事の面から支援しようと考えています。

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さらに…
その人の強みを生かしたケア

認知症を有する人にはできなくなったことや忘れたことがたくさんありますが、
できることもまだまだたくさんあります。
自分はまだまだ人の役に立てているという自己肯定感や自己有用感は、
自分が自分であり続けるための重要なポイントです。
ロジカルケアと、ラテラルケア、さらにアセスメントに基づく
「認知症を有する人の強みを生かしたケア」
我々は、この新メソッドが、介護される人、介護する人の「笑顔」につながるものと確信しています。

認知症パラダイスとは、
そして私たちからのお約束

認知症を有しても一人の人として尊厳が守られ、自分の存在や言動が尊重され、可能な限り自由を謳歌できる場所の創造「認知症パラダイスの実現」に向け、私たち豊泉家フェローが一丸となり、これらの支援方法を現場に浸透させ、実現に取り込むことをここに宣言します。

  • その人の尊厳が保たれていること

    私たちは、あなたが継続して社会生活を送る権利を支援します。
  • その人の存在意義が大切にされていること

    私たちは、あなたをコミュニティの一員として迎え、役割を担ってもらいます。 
  • その人の価値が尊重されていること

    私たちは、あなたのとる行動の意味を理解し、優しく受け止め、時には優しく導きます。
  • ストレスのない生活が送れていること

    私たちは、あなたの不安を取り除く努力をします。
  • 常識という枠組みがなく、
    多様性が認められていること

    私たちは、今、あなたの頭の中にある世界や見えているものを肯定します。
  • 様々な形で現れる周辺状況を
    肯定的に理解してもらえていること

    私たちは、あなたが抱く不安や困りごとを一緒に悩み考え、解決します。
  • 自分を知ってくれている人に
    囲まれていること

    私たちは、あなたの歩んできた人生を学びます。
  • 認知症ケアのプロフェッショナルに
    囲まれていること

    私たちは、あなたの生活を成立させるために必要なスキルを磨き、
    的確な支援をします。
  • 様々な可能性を引き出してくれること

    私たちは、あなたの強みや出来ることを見出し、
    できる限りあなたの力で活きてもらいます。
  • 混乱してしまう原因が除去されていること

    私たちは、あなたが混乱することがないよう、支援する側の言行を一致させ、
    コミュニケーションのあり方を工夫します。
  • 私たち豊泉家フェローは、『支援する人・される人』という絶対的関係性の緩和につとめ、
    認知症ケア豊泉家メソッドの理解と実践を深めることで、認知症を有しても、
    心穏やかに過ごせる環境の創造『認知症パラダイス』を実現します。

    阿久根 賢一
    2020年5月1日
    社会福祉法人 福祥福祉会
    理事長 阿久根 賢一

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